ぬり館コラム

2019.02.04

お住まいの外廻り、各部分の名称

 

数が多く難しい、建築の専門用語

 

建築の現場で飛び交う専門用語は数も多く、難解です。
お住まいの補修が必要になり業者から説明を受ける際、各部分の名称が分からないとどこを指しているのか分からず困る場合がでてくるかもしれません。
また、専門用語を多用して騙そうとする悪い業者も中には存在します。

そこで、これだけは知っておきたいという代表的な建築用語をご紹介します。

 

 

門から玄関まで

 

アプローチ

一戸建て住宅の場合は、門から玄関までの通路のこと。
道路と土地に高低差がある場合にはスロープや階段などを設けることが多いが、このとき、スロープや階段もアプローチに含む。

ポーチ

建物の入り口で、庇(ひさし)のついた建物の外壁から突き出している部分。
玄関ポーチと呼ばれることもある。浸水のことを考えて段差が設けられていることがほとんど。

お住まいの外周り

 

犬走り

建物の外壁に沿った地面に砂利やコンクリートを打った部分。建物の保護や雨による泥はね防止の役割がある。
犬が通れる程度の幅しかないためこう呼ばれる。

入り隅 -いりずみ-

一戸建て住宅の場合は、門から玄関までの通路のこと。
道路と土地に高低差がある場合にはスロープや階段などを設けることが多いが、このとき、スロープや階段もアプローチに含む。

出隅 -でずみ-

一戸建て住宅の場合は、門から玄関までの通路のこと。
道路と土地に高低差がある場合にはスロープや階段などを設けることが多いが、このとき、スロープや階段もアプローチに含む。

基礎

建物の最下部で建物の重さを地盤に伝えるとともに荷重を支持し、地盤を固定する下部構造の総称。土台。
木造では建物の壁下に連続して設けた布基礎が代表的。地盤が軟弱な場合は建物の底面全体を版状の基礎としたベタ基礎が用いられる。

窓の周辺

 

雨戸

外部に面する開口部の外側に取り付けられる、主に風雨を防ぐことを目的とした戸。
引き戸、シャッター、折り戸とさまざまなタイプがある。

戸袋 -とぶくろ-

引き戸の雨戸を開けたときに収納する箱状のもの。
雨戸があるのに戸袋がなく、レールの上に収納する仕組みのものもある。

霧除け(庇 -ひさし-)

雨を防ぐ目的で窓の上に作られた出幅の小さな庇のこと。霧や雨の室内への浸入を防ぐ役割がある。

ベランダ・バルコニー

 

ベランダ

部屋に接して建物の外回りに設けられており、建物の壁面から突き出した床の部分のこと。
通常屋根があり、雨でも洗濯物が干すことができる。

バルコニー

2階以上の室外にあり、屋根がない平らなスペースのこと。
マンションなどでは建物から突き出ておらず、室外にあり、なおかつ屋根ではなく、構造体が屋根の変わりになっているので、ほとんどのものがバルコニーである。

笠木 -かさぎ-

塀や腰壁、パラペット(手すり壁。屋上などに設けられる)などの天辺に施工する仕上げ材のこと。
一般的には板状をしており、現在では金属、セメント、人造研ぎ出し石、天然石など、様々な材質のものがある。
笠木と笠木の継ぎ目の部分は雨水が浸入しやすいので要注意。

屋根の側面部分

 

破風 -はふ-

切妻屋根や入母屋屋根の端にある三角形の部分のこと。 屋根の形状により、切妻破風、入母屋破風、唐破風など呼び方が異なる。垂木、母屋、桁などの先端部分を隠し、風雨や紫外線による劣化から守る役割がある。

ケラバ

切妻屋根や片流れ屋根で斜めになっている側の、外壁から出ている部分のこと。建材や部材の名前ではなく、屋根の場所を示す名前。

鼻隠し

軒先に取り付けられる横板のこと。屋根内部への雨風の浸入を防ぐ役割がある。

軒天(軒天井・軒裏)

軒やケラバの裏側部分のこと。一般に軒裏と呼ばれる。

屋根の上部分

 

ドーマー

洋風住宅の屋根に突き出している、小さな三角屋根などが付いた窓のこと。
「ドーマーウインドウ」「屋根窓」とも呼ばれる。
屋根裏部屋の採光のほか、外観のアクセントとしても設けられる。

大棟 -おおむね-

勾配のついた屋根の最も高い部分を棟といい、いくつかある棟のなかでも最も高い棟を大棟という。 屋根のほぼ中心にある水平な部分で、雨水の浸入を防ぐため、棟板金や棟瓦などが取り付けられている。

隅棟(下り棟) -すみむね-

外壁が出隅になる箇所の屋根において、異なる方向の流れが合うところにできる山状の部分のこと。

雨樋の各部分

 

雨樋 -あまどい-

屋根に降った雨水を集め、地面や下水まで導くための排水管、装置のこと。建物の内部を這わす内樋と、外を這わす外樋に大別される。

横樋 -よこどい-

屋根のすぐ下に横方向へ取り付けられた雨樋のこと。 屋根の上に降った水はここに流れてくる。

竪樋 -たてどい-

垂直方向に取りつれられた雨樋のこと。横樋に流れ込んだ雨水はここへ流れ込み、地上や下水へ導かれる。

上合 -じょうご-

横樋と竪樋の交差する部分に取り付けられた箱状の集水機。 横樋を流れてきた雨水を集め、竪樋へと流し込む。

這樋 -はいどい-

屋根面にそった雨樋のこと。
2階の竪樋から流れてきた雨水を1階の雨樋に導く役割を持ち、1階の屋根に設置されることが多い。